RaspberryPi2をWLI-UC-GNM2で無線LAN接続する
RaspberryPi2で無線LAN接続
とりあえずRaspberryPi2につながっている有線デバイスを出来るだけ少なくしたい。 そのために、無線LAN子機を接続し設定します。手順はわりとかんたんですが、一応備忘録を残しておきます。
また今回の無線LAN設定はRaspberyyPi2に限った話ではなく、Unix系OSでWPA-PSK(AES) 方式で無線LAN接続したい時の手順と同じっぽいです。覚えておいて損はなさそう。
動作環境
- Raspberry Pi2 Model B
- BUFFALO 無線LAN子機 WLI-UC-GNM2
- Transcend microSDHCカード 16GB Class10
- MacbookAir(作業用・SSH接続)
事前準備
事前に以下の環境構築手順を済ませています。
設定方法
無線LAN子機をRaspberryPi2に接続する
まず有線LAN接続を接続しているRaspberryPi2にWLI-UC-GNM2を接続する。
下記コマンドをシェルに打ち込み、USBに接続されていることを確認。
azunobu@raspi2:~ $ lsusb Bus 001 Device 006: ID 0411:01ee BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) WLI-UC-GNM2 Wireless LAN Adapter [Ralink RT3070] Bus 001 Device 005: ID 046d:c52f Logitech, Inc. Unifying Receiver Bus 001 Device 004: ID 0853:0200 Topre Corporation Bus 001 Device 003: ID 0424:ec00 Standard Microsystems Corp. SMSC9512/9514 Fast Ethernet Adapter Bus 001 Device 002: ID 0424:9514 Standard Microsystems Corp. Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
この場合だと、Device06にてBAFFALOの無線LAN子機が無事認識されていることが確認できます。
RaspberryPi2のWPA設定を行う
次にWPAを設定していきます。WPAとは以下のとおりです。
WPAとはWi-Fi Protected Accessの略で、 Wi-Fi Allianceが発表した、 無線LANの暗号化方式です。
事前に接続するルータのSSIDとパスワードを控えておきます。
ここからの大まかな手順としては、
wpa_passphrase
コマンドでSSIDとパスワードからwpa_supplicant.conf
に書き込む設定値を生成/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
へ 1.で生成した設定値を書き込む- 有線LANケーブルを取り外し、再起動
- 起動後、無線LAN接続される
という感じ。
1. SSID, パスワード(passphrase) から wpa_supplicant.conf に書き込む設定値を作成する
下記のコマンドをシェルに打ち込むと、wpa_supplicant.conf
に書き込む設定値を生成してくれます。SSIDとpassphraseは任意のものに。
azunobu@raspi2:~ $ wpa_passphrase [SSID] [passphrase] network={ ssid="[SSID]" #psk="[passphrase]" psk=c0454a9f3decab5ff12ca1fd2d46e15c7bc9b2ebc85ab5ccb8dfff5af88331a6 }
2. 設定値を/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
に書き込む
1.で生成した設定値をコピーしてvimなどで直接wpa_supplicant.confを開いて書き込む、という手順でも問題無いですが、次のコマンドで一発です。
sudo sh -c "wpa_passphrase [SSID] [passphrase] >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf"
一応、中身を確認します。
azunobu@raspi2:~ $ sudo cat /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf network={ ssid="[SSID]" #psk="passphrase" psk=c0454a9f3decab5ff12ca1fd2d46e15c7bc9b2ebc85ab5ccb8dfff5af88331a6 }
こんな感じになってると、おそらく問題ないです。
3. シャットダウンして有線LANケーブルを取り外し、再び起動させる
まず、RaspberryPiをシャットダウンさせる。
azunobu@raspi2:~ $ sudo shutdown -h now
シャットダウンを確認したら、有線LANケーブルを取り外し、無線LAN子機のみ接続された状態にし、再び電源を入れる。
4. 起動したらSSH接続なり何なりでネットワークに接続できているか確認する
無事設定が完了する。
できていなかった場合、SSIDやパスフレーズが正しくない、wpa_supplicant.conf
に正しく設定値を書き込めていない、などが原因だと思う。
RaspberryPi2周辺の見た目がすっきりした
RaspberryPiは元がとても小さいために、太いHDMIケーブルや電源用やマウス、キーボードのUSBケーブル、有線LANケーブルなどを接続するとケーブリングがスパゲッティみたいになって見た目がアレな感じになりがちですが、SSH接続で作業端末を別にしてネットワークも無線化してしまえば、電源供給用のUSB接続のみなのでとってもすっきりします。
これから電子工作とかやり始めると、結局ぐちゃぐちゃになるのかもしれないけどそれでもケーブル数は少ないほうが管理が楽です。